こんにちは。巻寿司特任大使の仲野谷るみ子です。
今回は、巻寿司大使としてこの半年間取り組んだ活動についてご報告します。
私の生まれ故郷は、世界遺産・白神山地の麓にある秋田県・藤里町です。
「生まれ故郷である藤里町で、巻寿司を広めたい」という思いを、ずっと持ち続けていました。
そんな折、藤里町社会福祉協議会のみなさまに出会い、私の思いをご理解いただき、地元の方と一緒に巻寿司を巻き、多くの方々に試食していただく機会をいただきました。
記念すべき第一回目は、藤里町の社会福祉大会の場で、試食会という形で実現しました。
試食会では、懐かしいご近所さんや同級生のご家族など、顔なじみの方がほとんどいらっしゃっていて、喜んでくださいました。皆さん、アンケートにも積極的に協力してくださいました。
この活動で私が目標にしているのは、「“しらかみ巻寿司”を地元の方と一緒に作り上げること」です。
“しらかみ巻寿司”とは、白神山地で採れる山の恵みのワラビ、舞茸、ゼンマイ、フキなどを味付けした具材を中心に、玉子焼や紅生姜と一緒に巻いた、オリジナルの巻寿司です。
その過程として、たくさんの方々に私の活動を知っていただき、巻寿司の試作にご意見をいただく機会を得たことは、大変ありがたいことでした。
そして、第二回目は、藤里町社会福祉協議会さんの活動施設“こみっと”の感謝祭のイベントで“巻寿司体験コーナー”を担当したときでした。
大きな被害をもたらした台風19号が近づくなか、たくさんの町民の方々が来場し、巻寿司作りを体験してくださいました。
午前中に、私と一緒にバイキング用の巻寿司を巻いてくださった、ボランティアさん2名も、午後からの“巻寿司体験コーナー”では、あまりの盛況ぶりに、急遽、講師として指導に当たってくださいました。
「初めて巻きました」「家ではほとんど巻かないのよ」
と、おっしゃる方がほとんどでしたが、巻寿司の良いところは、難しい技術はほとんどいらないところ。
皆さん、とてもお上手でしたよ!
この感謝祭のイベント当日は、あじかんさんが提供してくださったロングかまぼこや厚焼玉子など、スーパーでは見かけない豪華なものを使わせてもらいましたが、
「普段はあり合わせのものでもいいんですよ」
「なんだったら、残り物でもいいんですよ!」
と、巻寿司に日頃から親しみを持っていただけるように、気軽に巻いて楽しむことが一番なのだと伝わるように、お話をしました。
おかげさまで、手のすいた他のコーナーのボランティアの方や職員の方まで集まってくださり、大賑わいの体験コーナーとなりました。
地方の町は、人口減少や過疎化、高齢化などの暗いイメージを持たれることが多いですが、藤里町の方々はこんなにも元気に明るく、楽しく暮らしていることを、とても心強く思いました。
藤里町社会福祉協議会さんのご支援で、大きなイベントに参加することが出来、たくさんの方々と出会えました。
今後は、この町の皆さんのなかに一人でも多くの巻寿司ファンが増えるように、若い方や子供たちにも「巻寿司が大好き」と言っていただけるように、活動をしていきたいと思います。