改めて食材やエネルギーの有難さを考える
こんにちは。巻寿司大使の八幡名子です。
3月は東日本大震災があった月でした。
東京在住の私は、8年前の3月、防災グッズの見直しや計画停電への備えなどをして、
お金よりも食べるものが大事だと一つ一つの食材を噛み締めました。
そして当たり前に使っていた電気やガス、水道といったエネルギーの有難さを肌で感じながら過ごしていました。
今回はその時のことを思い出しながら、家にあるものだけで巻寿司を作ってみました。
家にあった食材はこちら。
コハダの酢漬け、卵、レタス、シソ、ナガイモ、パプリカ、ビーツの甘酢漬け、豆苗、
ワケギ、ノラボウ菜、梅干し、マヨネーズ、藻塩、ごま塩。
おつとめ品や割引商品が何品かあります。
こういった商品は震災後、食の有難さ(=作っている農家さんがいる)に気づいたことをきっかけに、
買うようになりました。
あの震災以来、今日買わなければ恐らく廃棄されてしまうであろう、
スーパーの片隅で売られている赤札の食材たちを見過ごせなくなったのです。
豆苗は一度使ったものを水につけておいたら、再び芽が伸びてきたものです。
これで3回目の収穫!
ワケギも根っこを残しておいて植えて3回収穫できました!
ノラボウ菜もプランターに植えているもので、昨年から採り続けています。
さぁ、どれとどれを組み合わせようかな!
頭をひねり、ひらめきで巻寿司の具材の下ごしらえを始めました。
卵は刻んだワケギとマヨネーズを少々入れて玉子焼に。
ノラボウ菜はさっと茹でてお塩をまぶし、梅干しはタタキ梅にしました。
ナガイモは皮を剥いて短冊切りに、パプリカは細切りにしてお塩を少々振っておきます。
後は、すし飯の準備です。
巻寿司を作りはじめてから、お米に興味を持つようになり、品種や産地など気になったお米を買うようになりました。
家にはお米がたくさんあるなと思ってはいましたが、今日、数えてみたらなんと11種類のお米がありました。
その中から今回は福島県相馬市産のお米を選んでみました。
このお米は相馬市で生まれ育った農家さんが幼い頃からずっと食べてきた「じいちゃんのお米」だそうです。
「何か賞をとるようなお米でもないし、特別なことをしているわけではない、
でも、僕にとっては一番美味しいお米だ」とこの農家さんはおっしゃっていました。
大震災後もずっと相馬市で農業を続けておられるこの農家さんに敬意を払って、今回、巻寿司に使うことにしました。
炊いたお米は3合。
できた巻寿司は細巻3本、太巻2本。
家にあった食材だけで、食べ応えのある巻寿司が5本も作ることができました。
今回の巻寿司作りでは、
「ご飯を炊く」、「玉子焼を作る」、「ノラボウ菜を茹でる」と3つの工程でガスを使いました。
いつ災害が起きるかわからない昨今、これを機に、
また食材やエネルギーの有難さを忘れないように過ごしていこうと改めて思いました。
(写真左から)
・ コハダと豆苗の細巻
・ ナガイモ、シソ、梅干し、ごま塩の細巻
・ ワケギ入り玉子焼、レタス、パプリカ、ビーツの甘酢漬け、ノラボウ菜、マヨネーズの太巻2本
・ ナガイモ、パプリカ、ノラボウ菜、お塩の細巻