こんにちは。巻寿司大使の辰巳です。
今回は新長田・姫路でのレッスンを紹介します。
組み立てて、途中はこんな感じです。
白い顔はかまぼこです。
リボンが見えます…どうなるのかな?
ドキドキカットして「できた~」にっこり(^_-)-☆
ちょうど十五夜、「お月見団子」も巻きました。
茶色の髪も巻いて見ました。
いろんな表情で楽しめますね。かわいい~
もちろん太巻寿司も巻きました。
2日間にわたり、たくさんの参加者の方たちと
楽しい巻寿司時間を共有しました。
新長田、姫路の皆様ありがとうございました。
【お知らせ】
11月4日(金)に名古屋市千種区で第7回巻寿司教室を開催します!!
今回のレポートを担当された巻寿司大使の辰巳さんが
基本の和風巻きに加え、古典的な細工寿司の四海巻の作り方を教えてくれますよ。
お近くの方はぜひご参加くださいね。
≫第7回巻寿司教室について詳しくはこちら!
こんにちは。巻寿司大使の莉莉です。
さっそくですが皆さんは、ハーブはお好きですか?
日本で古くから馴染みのあるハーブといえば、
素麺や冷や麦などの薬味として添えられるネギ、大葉、ワサビ、ショウガなど。
昔から日本の食卓にあった香味野菜がハーブだったなんて意外かもしれませんが、
実はすべてハーブなのです。
大型スーパーなどでは、これら以外の珍しいハーブも並んでいますし、
料理サイトや料理本でもハーブを使ったレシピが、いろいろ紹介されていますね。
このように、最近はよく見かけるハーブですが、
「紹介されているレシピ以外にハーブをどのように使うのか分からないから、結局捨ててしまう」
という話もよく耳にします。
特別なテクニックはなくても問題ないので、
皆さんもハーブを使いこなせたら便利だと思いませんか?
ハーブをいつもの食材にプラスすると、定番料理の香りや味が変化しますよ。
今回ご紹介するのは、ハーブを使った巻寿司です。
「巻寿司にハーブ?」「ハーブを入れて、一体どんな味になるの?」
と驚かれるかもしれません。
使用するハーブは、ピザやパスタなどイタリア料理でおなじみの「バジル」です。
バジルは、流通量が多く手頃な価格なので、使いやすいハーブだと思います。
夏には、新鮮なバジルの葉がたっぷり詰め込まれて
1袋100円前後で売られていることもよくあります。
今回は、バジルをシンプルに鶏肉と組み合わせました。
イタリア料理で使うイメージの強いバジルは、
(使用しているバジルの種類は異なりますが)タイ料理にも使われます。
そこで簡単に作れるエスニックな巻寿司を作ってみました。
シンプルな具材なので簡単に作ることができて、いつもとはちょっと違う味が新鮮です。
すし酢にスイートチリソースを加えているので、寿司飯の印象もガラリと変わります。
ぜひお試しくださいね。
<バジルと鶏肉の巻寿司>
【材料:太巻き3本分】
米 2カップ
水 適宜
(A)
すし酢 60cc
スイートチリソース 大さじ1
鶏胸肉 1枚(240g)
バジル 20g
ニンニク 1片分
ナンプラー 大さじ1
オイスターソース 小さじ2
しょう油 小さじ1
砂糖 小さじ1
サラダ油 適宜
焼き海苔 3枚
【作り方】
1.米を研ぎ、やや少なめの水を加え普通に炊飯する
2.ごはんが炊きあがったら、予め混ぜ合わせておいた(A)を手早く回し入れ、混ぜ合わせる
3.皮を取り除いた鶏肉は棒状に切り、すりおろしニンニクとナンプラーを加え下味をつける
4.サラダ油を馴染ませたフライパンに鶏肉を入れ、炒める
5.砂糖、しょう油、オイスターソースを加え炒め、バジルを加えたら水分をとばすように炒める
6.巻き簀に海苔を敷き、寿司飯を広げたら5の具材をのせ、巻く
最後に…….
このレポートを書き上げて数日後のことです。
卵焼き、煮カンピョウ、甘煮椎茸など巻寿司の具材を製造している「あじかん本社工場見学」と「巻寿司の講習会」が開催され、各地から集まった巻寿司大使の方々と一緒に参加しました。
巻寿司講習では、巻寿司の巻き方を丁寧にご指導いただきました。
自己流に使っていた巻き簀でしたが、正しい使い方も学びました。
今後のレポートでお話しできればと思います。
まだまだ若葉マーク付きの巻寿司大使の莉莉です。
巻寿司大使の川澄健です。
8月に東京ビックサイトで第3回すしワールドカップというイベントが行われました。
海外から約30名の選手が集まり2日間にわたり技術を競い合いました。
1日目は江戸前寿司、巻寿司は基本の細巻と細工巻。
2日目は海外選手お得意の創作寿司。
2日間で作った盛り込み寿司の合計点で争い、
今年はブラジルの選手が優勝しました!
私はスタッフとしてこの大会のお手伝いをさせていただきました。
各選手の創作寿司やロール寿司を見て感じたことがあります。
日本の巻寿司は具材を芯に巻き込み、中の具材の組み合わせた味や食感、
海苔の艶や香りなどを楽しみます。
一方、海外の巻寿司は、海苔を外側に巻いたロール寿司や細巻の上に色々な食材を
トッピングするのが主流です。
海外シェフの創作寿司
私たち寿司職人は「巻寿司の芯は真ん中に」、「端っこはお客様に見せない」、
「切り口の上に端材がのらないよう綺麗に」と教わります。
しかし海外では食材が多少出ていても気にしない、
むしろ端を上に向けて野菜や食材を見せます。
そして決定的に違うのは、巻寿司の断面に色々な食材をのせ
1個の巻寿司をデコレーションして販売する点です。
日本とは逆の巻き方や売り方をしていると言えるでしょう。
カリフォルニアロール
この違いの原因は、何なのでしょうか?
日本の巻寿司は、江戸時代の握り寿司誕生より古い、
上方の巻寿司文化の流れの上にあります。
一方海外では、フレンチ、イタリアン料理のように食材の上に
野菜やキャビア、ソースなどをのせて飾るという料理の文化が
影響しているのではないでしょうか。
シュリンプ金箔のせ 大根の桂むき巻
サーモンキュウリ ブロッコリーの芽 サーモンアボガド
その相違点こそが、日本人が海外の巻寿司に対して「それは日本の巻寿司ではない」といい、
外国人シェフは「これこそが私たちのロール寿司文化だ」と主張が対立する原因だと思います。
しかし最近は、海外の高級店などで本格的な江戸前寿司の店も増えてきました。
そのような高級寿司店で、ロール寿司よりも鉄火巻、ネギトロや手巻きといった、
海苔が外側に巻かれている本来の巻寿司が提供されることで、
海苔の香りや美味しさ等も理解されてきたようです。
味の濃いテリヤキソースやマヨネーズをたっぷりかけて食べる従来のロール寿司から、
海苔の香りや歯触りを楽しむ日本の巻寿司への変化に期待したいですね。
太巻き、細巻、信田巻
川澄作 江戸前寿司干瓢巻
巻寿司大使 『川澄飾りずし協会』会長 川澄健