巻寿司大使

巻寿司大使リレーレポート

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豆知識

~北海道の旬の食材 NO.4~

皆さんこんにちは!! 札幌の巻寿司大使コクセンです。

北海道ではそろそろ美味しい〝春ニシン〟の季節になってまいりました!!
ニシンは悪玉コレステロールを下げたり、血液をサラサラにするだけではなく、
身体を温める作用があり、免疫力を高める効果があるといわれる魚です。

風邪予防にぴったりの食材ですが、
今回はその春ニシンの卵〝数の子〟を使った〝松前漬け〟という食材をご紹介します。

〝春告げ魚〟と呼ばれる春ニシンは、
毎年3月頃北海道の沿岸に大量に押し寄せ産卵します。
メスが卵を産み付けオスが放精する産卵行動で海が真っ白になることを
〝群来(くき)〟といい、春の風物詩となっています。

江戸時代から昭和20年代頃までは大量のニシンが捕れていたそうで、
当時、北海道にとってニシン漁は米に代わって北海道経済を支えた重要な収入源でした。

江戸時代、松前藩(現在の道南松前郡松前町周辺)には北前船に乗った商人が沢山来て、
松前の産物である(ニシン・昆布・干しアワビ)を京都や大坂などの市場で売りさばき、
帰りには呉服物・米・味噌・しょう油・漁具など
いろいろな商品を松前に運んで商いしていました。

その松前藩の郷土料理のひとつが〝松前漬け〟です。
数の子が豊富にとれて余っていたので、
それにスルメと昆布をあわせ塩で漬け込んだ保存食にしていたようですが、
現在はしょう油に漬け込んだものが主流となっています。

〝松前漬け〟は酒の肴としてだけではなく、ゴハンとの相性も抜群!!
そこで今回は〝松前漬けの巻寿司〟を作ることにしました。
松前漬けも自家製なので味のバランスが良くなるよう、
ニンジンをたっぷり入れてみました。

松前漬けの巻寿司
≪材料≫
数の子 100g
きざみ昆布  30g
スルメ 25g
ニンジン 100g

調味料A(★印)
★しょう油 大5
★みりん 大2
★日本酒 大1
★素精糖(精製されていない砂糖でも代用可) 大1

唐辛子 少々

≪作り方≫
1. スルメ・きざみ昆布を用意し、細切りにします。
(今回は市販の松前漬けセットを使用)
きざみ昆布はさっと水洗いし、ニンジンは千切りにします。

2. 数の子は30分水にさらして塩を抜いてから適当な大きさにちぎります。
(今回は冷凍数の子を使用)

3. Aの調味料を鍋に入れ、ひと煮立ちさせます。
粗熱をとり具材に混ぜます。このとき、きざんだ唐辛子も入れます。

4. 重石(おもし)をして2~3日冷蔵庫で寝かせます。

5. 海苔の上に200~220gのすし飯をのせ、
4の松前漬け(50g)をすし飯の中心よりやや上に載せて巻きます。

6. 出来上がり。

海苔の歯ごたえ、磯の香り、食物繊維たっぷりの〝松前漬けの巻寿司〟。
ご家庭でも簡単に作れますので、皆さんもぜひ作ってみて下さいネ!!

岡山のご当地お寿司

こんにちは。岡山の巻寿司大使、杉本美咲です。
今回は、岡山ならではのお寿司と巻寿司をご紹介いたします。
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まずご紹介するのは、創業明治45年の「吾妻寿司」のバラ寿司です。
焼き穴子、エビ、サワラ、ママカリ酢漬け、錦糸卵、インゲン、ニンジン、
レンコン、椎茸、などいろいろな具がのった、見た目にも華やかなお寿司です。
具の種類が多く、具材一つひとつのサイズが大きめというのが特徴です。

バラ寿司は、一見、酢飯の上に具材が乗っているちらし寿司のようにも見えますが、
独特の成り立ちがあるようです。

かつての岡山藩主、池田光正公が「庶民派一汁一菜にせよ」という倹約令を出したことで、
いろいろな具をのせても「一菜」とする庶民の知恵から生まれたといわれています。

当時はたらい状の飯切り桶の中に具を敷きつめ、それをす飯で覆うことで粗食を装い、
食べるときにひっくり返してお皿に盛ったそうです。

また、「ぬく寿司」も寒い時期に岡山でよく食べられるお寿司です。
見た目はバラ寿司と似たようなものですが、せいろで蒸していただくお寿司で、
おそらく名前は温い(ぬくい)からきていると思われる蒸し寿司です。

温かいお寿司とうものを岡山に来て初めて食べましたが、なかなか美味しいものですね。
バラ寿司、ぬく寿司は岡山の郷土料理として、
これからも後世に伝えていかなくてはいけない食文化だと思います。

サワラ、ママカリなど岡山でよく獲れるものを使った料理が
“岡山らしい”とうことになると思いますが、もう一つ、
全国で一番の生産量を誇る黄ニラも岡山ならではの食材の一つです。

今回、吾妻寿司というお店で「10種類の巻寿司」も合わせて購入しましたが、
「旅のお供に」ということでしょう、すぐ食べられるようカットしてありました。
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焼き穴子、エビ、キュウリ、玉子焼、かんぴょう、椎茸、
シソ、おぼろ、ごま黄ニラが入った太巻寿司です。

とてもボリューミーで、食べごたえのある巻寿司です。

今回ご紹介した吾妻寿司のバラ寿司や黄ニラ入りの
「10種類の巻寿司」は岡山駅の新幹線のすぐ前の売店で購入することができます。
岡山にお立ち寄りの際には、岡山の郷土料理「バラ寿司」や巻寿司を食べてみてくださいね。

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<吾妻寿司 さんすて岡山店>
岡山市北区駅元町1-1 さんすて岡山2F
TEL086-227-7337
営業時間:11:00~22:00
ランチタイム:11:00~14:00(土・日・祝日は除きます)

本家祭り寿司を学びに千葉県山武郡へ

こんにちは。巻き寿司大使の鈴木さよりです。

千葉県の郷土料理の一つでもある太巻きは、
「房総の太巻き」「祭り寿司」などとも呼ばれていますが、
今では各家庭で太巻きの郷土料理を作る人も少なくなってきました。

そこで今回は、飾り巻き寿司のルーツでもある「祭り寿司」を学びに、
山武郡のご家庭に行ってまいりました。

色鮮やかな色彩と豪華な卵巻き、見た目も華やかで美味しそうですよね。
この色付けには、色素など使っておらず、全て手作りで食品から作り出しています。

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早速、卵焼きの焼き方から教えていただきました。
材料は、卵・砂糖・塩のみ。
しっとり美味しく仕上げるには、卵の混ぜ方のコツ、焼き方のコツがあります。
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一緒に行った、娘もしっかり巻き巻きしてきましたよ。
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どうでしょうか?
様々な食材が入っていて、色鮮やかでしかも美味しい!!
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レシピは無く、組み立てや寿司飯の分量は感覚で巻いて行きます。
これぞ職人技ですね。

郷土の味や四季の変化を取り入れて、地域の味として親しまれてきた「郷土料理」には、
日本の食文化の知恵がたくさん詰まっているように見えます。
こんなに素晴らしい技術を保存し伝承し、
広く発信していく大切さをしみじみ感じました。
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2016/10/27| ,

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