こんにちは!
京都の巻寿司大使・岩佐優です。
義父がよく通う店があります。
そして、いつもお土産をいただきます。
定番の自家製キムチ、昆布と蓮根、干し椎茸なんかを佃煮風にしたもの、
チジミ、そしてキンパです。
大変おいしいので尋ねたことがあります
「巻寿司とごこが違うの?」と。
どうやら、酢飯の代わりにゴマ油&塩で味付けしたごはんを使うようで
韓国ダシをひとつまみ入れると、風味がアップしておいしくなるんだそうです。
一部のお店では酢を入れているお店もあるそうですが、
“ご飯が違う”
これが日本の巻寿司と一番違うポイントかもしれません。
日本の巻寿司は、甘酸っぱい味?
それはもちろん酢飯だからからです。
しかし、韓国のキンパは、ご飯にお酢を入れません。
酸っぱさゼロですね。
日本の巻寿司は、酢飯を使うのが当たり前。
でも韓国には酢飯が存在しないので、
海苔巻きにも普通のご飯か、
ごま油と塩で味付けたご飯になるのですね。
また日本と韓国とでは、美味しいと感じる温度も違いますね。
“温度が違う”
これも1つのポイントです。
日本は酢飯を使います。
そして、海苔で巻く前には酢飯をよく冷まします。
しかし、韓国はアツアツのご飯を入れて巻きます。
やっぱり韓国のキンパはアツアツのご飯で
作りたての温かいキンパが一番美味しいんだそうです。
韓国では巻きたての温かいキンパがおいしいというだけ
店頭で「即席キッパ」(韓国語:즉석김밥)と看板に書いて
アピールしているお店が多いそうです。
キンパというと魚肉ソーセージを入れるイメージを持つ方もいるそうですが、
本来は巻きたい具材を巻いて食べるんですね。
キンパをよく知っている方は、ゴマの葉などを巻き込むようです。
“生ものが入っているか”
あたたかいキンパには、生ものを入れません。
しかし、日本の巻寿司はサーモンなどの生ものが入っている時が多いですね。
これは、“ご飯が違う”“温度が違う”
の違いからくるものです。
先入観とは恐ろしいもので「韓国料理=辛い、しつこい」
といった印象を持つ方が多いのでは?
確かに、キムチを巻けば辛くなりますけれど、
基本的にキンパは辛くなくて食べやすいんです。
キンパを知らなかった日本の方は
「初めて知ったけど、あっさりしてて食べやすい!」
というお声がたくさんあるようですよ。
“茶色い具材が違う”
日本の巻寿司、韓国のキンパとも茶色い具材が入っていて、
それによって全体的な見た目もかなり似ているように思います。
巻寿司、キンパともその具材は醤油で味付けされており、
両方とも塩加減の責任を負っているかなり大きな存在ですが、
日本の巻寿司は「干瓢」「椎茸煮」
韓国のキンパは「牛蒡」
それゆえ、当然ながらかなり味が違いますね。
また、この具の違いは、次の違いにも影響を及ぼします。
“歯ごたえが違う”
韓国のキンパのほうが歯ごたえがあるようです。
それは当たり前、歯ごたえのある具材が必ず入っているからです。
「キンパと言えば、具材として何を思い浮かびますか?」
と韓国人に聞くと大体この8つを言うそうですよ。
沢庵、人参、牛蒡、ほうれん草(胡瓜)、卵、練り物、ハム、かまぼこ
この中で歯ごたえがあるものが、沢庵、人参、牛蒡、胡瓜、この4つです。
そして韓国では
「自国の国旗の色、黒・白・赤・青・黄色の食材を食べよう」
と言われており、
まさにその通りにすると、栄養が偏らないんですね。
似ているようで似ていない巻寿司とキンパ。
比べてみるとその違いがよくわかったのではないでしょうか。
ありがとうございました。
ゆったり、ほっこり♪
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