巻寿司大使

巻寿司大使リレーレポート

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米国スーパーで恵方巻フェア!

こんにちは!巻寿司大使のりょうこです。
今回は、アメリカの日系スーパー「ミツワマーケットプレース」で実施された
節分の「恵方巻」キャンペーンについてご報告したいと思います。

同スーパーは宮城県仙台市にある総合商社の子会社で、
私がお話を伺ったのは、日本人や日系人を含めアジア系人口が比較的多い
カリフォルニア州トーレンス店の方です。

日系スーパーとしては米国最大級でカリフォルニア州内に7店舗、
イリノイ州シカゴ、ニュージャージー州も含め全米で合計9店舗あり、
今年テキサス州プレーノ、ハワイ州ワイキキにもオープンの予定です。

トーレンス店は日本風のベーカリーがあり、
フードコートではラーメン、ケーキ、たこ焼きなどが販売され、
日本のスーパーに似た雰囲気。

近くに何軒か中国系スーパー、日系スーパーがあるのですが、
日本に住んだ経験のある人は、広々として清潔な印象の「ミツワ」に
自然と足を運ぶ傾向があります。

私も以前ロサンゼルスの大学で日本語を教えていたとき、
3回ほど「ミツワツアー」を実施、学生はおにぎりや納豆を食べたり、
店員さんに日本語で話しかけたり、店内ポスターの漢字を書き取ってみたりと、
日本を体験させていただいたお店でもあります。

「恵方巻フェア」は2月2日と3日の2日間限定で、
北北西の方向を向いて食べようというもので、
「ミツワ」全店舗で同時に実施されました。

同店ではお寿司など和惣菜を扱う食品売り場を「和=なごみ」と命名し、
2013年から「恵方巻」を始め、毎年「太巻」と「豪華海鮮巻」の2種類を取り扱い、
今年も人気を集めたそうです。

海鮮巻の中身は、ブルーフィンツナ(クロマグロ)、
ハマチ、イクラ、サーモン、マサゴなどです。

担当者の話では、中国系のお客様はイクラが好物とのことでした。
アメリカでは日本企業が出資する食品関連会社が意外と多くあり、
アメリカの食生活を豊かにしている「縁の下の力持ち」です。

こうした企業の長年にわたる努力の積み重ねで、
私たち海外在住者が「日本」を味わえることは、とてもありがたいと思います。

※写真提供:ミツワマーケットトーレンス店

巻寿司からDiversity(多様性)を考える

こんにちは。巻寿司大使の莉莉です。

先日、市内の大学で大学生を対象にした巻寿司講座を試みました。
こちらの大学では、留学生と日本人学生がともに学び
「共生力を身につける」ことを目的にした講義を行なっています。

今期はデンマーク、スペイン、ポルトガル、ポーランド、
フランス、中国、台湾からの留学生が受講しているそうです。
この講義のひとコマを利用して、巻寿司講座を開催しました。

前半は、パワーポイントを使いながら寿司の歴史、寿司の種類、
特徴、地域性、流行の飾り巻などについてお話ししました。

寿司=握りずしというイメージを持っていた留学生達、
古くから郷土に伝わる巻寿司のことを聞いた日本人学生達は、
初めて知る「寿司」、「巻寿司」の話に真剣な眼差しで耳を傾けていました。

また季節の風物やキャラクターの飾り巻寿司の写真を初めて見て、
その芸術的な出来映えにとても驚き感心していました。

後半は、実際に各自で巻寿司を巻く実技です。
はじめに学生達の前でデモンストレーションを行ないました。
ポイントを抑えるだけで巻寿司を綺麗に作れることが分かると
学生達は早く試したくてソワソワしています。
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そして各テーブルに分かれてスタート。
学生達は、まるで小さな子供のように、
それぞれ出来上がった巻寿司を見せ合いながら大喜びしていました。

留学生達にとっては当然ですが、多くの日本人学生にとっても初めての経験だったようです。
最近は各家庭で巻寿司を巻く機会は少なく、「買って」食べるものなので
「巻寿司を巻く」のは貴重な経験になったようです。

帰国後も巻寿司を作りたいという熱心な留学生達から、

「炊飯器が無いので、すし飯を鍋で作る方法を知りたい」
「椎茸甘煮の作り方を知りたい」

などいろいろな質問を受けました。

「帰国後も母国で揃う材料や調理器具で作れるようなレシピが欲しい」

と私への課題も出されました。

現地で調達できるものでレシピを考えることに少々戸惑いました。
一般的な鍋でごはんを炊き、すし酢を調合し、
一から具材を手作りすることやレシピの英訳作業は、よい勉強になりました。

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今回の巻寿司講座を通して、みんなで楽しい時間を過ごしました。
同時に多くの人と一緒の時には、気をつけなければならないと思うこともありました。

それは食品に対するアレルギー、ベジタリアン、宗教上の理由で
特定の食品に対するタブーなど同じ食品を食べることができない方達への心配りです。

食品に対するアレルギーのある方は年々増えています。
アレルギーの原因となる食品はいろいろあります。

例えば、最近よく耳にするのはグルテンアレルギーです。
食品や調味料の原材料の表示を見るとグルテンを含むものは少なくないので
使用する食材や調味料には注意しなければなりません。

また外国の方とご一緒すると「ベジタリアンです」という方が多くいらっしゃいます。
ベジタリアン=野菜や豆などしか食べないというイメージです。

しかし話を詳しく伺うと

「乳製品を含む動物性食品を全く口にしない」
「肉や魚は口にしないけれど、たまご、チーズ、乳製品などは大丈夫」

というようにベジタリアンにも色々なタイプがあるため、
ひとりひとり口にできる食材は違ってきます。

さらに日本に暮らす私たちにとって分かりにくいのは、宗教上の理由による食のタブーです。
気軽に海外旅行に出かける時代なので、
例えばイスラム教では豚肉やアルコールを口にしないこと、
ヒンドゥー教では牛肉を口にしないことをご存知の方は少なくないと思います。

「それならば牛肉、豚肉、酒を避ければ大丈夫」と考えるのは少し待って下さい。

日本には、肉を使わなくても魚介類を用いた料理や加工食品は数多くあります。
また調味料の多くは、その原料が米や大豆など植物由来です。

しかし市販の加工食品や調味料の原材料の表示をよく見ると
「ポークエキス」「肉エキス」という記載は少なくありません。

また日常的な調味料の中には、酒を原材料にして製造される調味料もあります。
そのため宗教上は、大丈夫とは断言できないのです。

それでは「あれも駄目」、「これも使えない」、「食べられないものばかりになってしまう」
……大変に思うかもしれません。

しかし、そんなに心配しなくても大丈夫です。
多くの方と一緒の時には、いつもより少し多めに気配りをして下さい。
巻寿司の具材や味付けは、アイデア次第なのです。

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自国の文化を知ることは、他国の文化を理解する上で大切なことではないかと思います。
日本に興味のある方々が日本のことを知る方法は
新聞、雑誌、ニュース、SNSなどいろいろあります。

その中でも、自分の目で見て、耳で聞いて、
自ら経験することで「日本」を知ってもらうことは、
とても大切なことではないかと思います。

今回のレポートは少しかたい話になりましたが、
巻寿司大使の活動を通して、相互理解の小さなお手伝いができれば幸いです。

いろいろな国の方と一緒に、巻寿司を巻いてみませんか?

~ 北海道にもある!! おいしい美味しいお米のお話 その後~

皆さんこんにちは!!札幌のコクセンです。
今年の春から我が家での食育の一環として参加してきました
〝ホクレンくるるの杜〟が企画している〝田んぼの学校 こめ組〟のその後です。

9月末、秋晴れの空の下、田んぼで稲刈りをしました。
今年は6月の低温の影響が心配されましたが、8月の熱さで稲もグングン大きくなり、
春に植えた稲は、黄金色にたわわに実りました!!
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お米は受粉して40~45日後の成熟期に収穫をします。
田んぼの稲穂の90%が黄化したら刈り入れです。

収穫には鎌を使います。これは結構な重労働。
まだ少し足がぬかる田んぼを進みながら進んで行くのですが、
子ども達は足が埋まって抜けなくなることもしばしば。

「抜けないから助けて~!!」とか「尻もちついちゃった~!!」などなど
あちこちから楽しげな声が聞こえます。
それでもみんな泥だらけになりながら何列も何列も頑張って刈り込んで行きました。

手刈り収穫は労力と時間がかかりますが、楽しさは倍増。
しかもコンバインを使う場合と比べるとお米を傷つけることが少ないそうです。

刈り取った稲わらは縄で縛り〝はさかけ〟という昔ながらの方法で
わらの束を作り天日で乾燥します。
田んぼの脇に積みあがった稲わらを束ねて縛って運んで干して、
何度もこの作業を繰り返しました。

そこから2週間たって水分が15%になると、次は脱穀・唐箕(とうみ)です。
ここで稲穂から実を外し、手作業でもみがらや葉くずを取り除いた後、
唐箕という道具を使い風の力で実と殻に分けます。

乾燥させすぎてもお米の粒が割れてしまったり美味しさが低下してしまうということで、
この作業はタイミングの見極めも難しいんですよ。

作業が進んでいくとビニールハウスの中に藁のいい香りが広がります。
私の実家は農家ではありませんが田園地帯の中にあったので、
子どもの頃、秋になると通学路がこの香りいっぱいになったことを思い出しました。
今は当時の田んぼは住宅街になり、まったく別の場所のようになってしまいましたが…。

毎日お米を食べながら、このわらの香りを体験できないのは少し寂しい気持ちになります。
香りの記憶というものは鮮明に蘇るものなんですね。
思わぬ場所でノスタルジーを感じてしまいました。
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さらにまた2週間後、もみがらのついたお米をハウスで乾燥させ水分が13%になったら
もみすりと精米です。もみすりはもみ殻を取り除き玄米を取り出す作業です。
バケツ2杯分を精選し玄米を精米すると、いつも見ている白いお米にやっと出会えました。

今回親子2人で5回の作業に参加し、収穫して頂いたお米は2.8kg(18合強)。
現在はお米の収穫作業もすべて機械を使って行いますが、昔はすべて手作業。
大きな広い田んぼから収穫されるお米が、どれだけ貴重なものであるか親子で体験し、
育ててくれた農家さんやお米の生命力に感謝していただくことの大切さを学んだ
〝田んぼの学校 こめ組〟なのでした。
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収穫したお米を使って、年末はお友達と巻寿司パーティをしました。
日本人として〝お米を食べる文化〟を色々な形で子ども達と楽しんでいきたいと、
改めて感じている今日この頃です。
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2017/1/10|

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