~ 北海道の旬の食材 No5~
皆さんこんにちは!! 札幌の巻寿司大使コクセンです。
長い雪の季節が終わり、ようやく北海道にも春が来ました!!
これからは美味しいものがいっぱい楽しめる時期。
今回のレポートでは、北海道を代表する食材〝アスパラガス〟と
〝毛ガニ〟をご紹介いたします。
まずは毎年4月になるとお店に並び始める〝アスパラガス〟から。
出始めはハウスものが多いのですが、
5月になると露地物が食べられるようになります。
皆さんはアスパラガスが畑に植えられてから、
どれぐらいの期間で出荷されるかご存知ですか?
出荷されるまで実は3年もかかってしまうんですよ!!
アスパラガスはユリ科の永年性作物で、
タケノコのように地下茎から毎春多数の若茎が出てきます。
一度苗を植えると10年以上収穫することができますが、
アスパラガスは貯蔵根に蓄えられた養分を使って若茎を出すので、
光合成をして貯蔵根に栄養を貯めることが重要になるのです。
そのため農家さんは美味しくするために、3年かけて甘味を蓄えるんですね。
植えた年の春、土からニョキニョキっと美味しそうな顔を出しても、
ガマンガマンの3年間なのです。
そうして時間をかけて甘味を蓄えたアスパラガスは、収穫の時に鎌で刈り取ると、
切り口から茎から甘味を含んだ水が大量にドッと溢れ出すんですよ!!
もぎたてのアスパラガスは生で食べることもできます。
薄くスライスしても甘味としゃきしゃき感は抜群です。
もちろん茹でても軟らかくてみずみずしく、甘さを十分楽しむことができます。
この美味しさには調味料などは一切必要ありません。まさに地元の味なのです!!
左から ガインリム 満味紫(まんみむらさき) バイトルの3種類
北海道で収穫されるアスパラガスは種類も豊富です。
そしてもう一つの食材は〝毛ガニ〟です。
北海道では毛ガニ漁は地域ごとに年中行われていますが、
中でも特に美味しいと言われるのが、春先に旬を迎えるオホーツク海の毛ガニです。
冬の間オホーツク海はぎっしりと流氷に覆われます。
シベリアから流れてくる流氷は、毛ガニの餌となる養分を沢山運んできてくれます。
その下には「アイス・アルジー」という植物プランクトンが多量に含まれ、
それらは動物プランクトンを養い、それを毛ガニが餌にするという
豊かな食物連鎖が成り立っています。
ましてオホーツク海沿岸は砂地で、毛ガニの生息域として最適な環境です。
海水温度も低く運動量が少ない中、彼らはせっせと栄養を蓄えることができるのです。
しかも、オホーツク海では流氷の去る3月下旬から漁が始まります。
毛ガニは毎年7月前後に脱皮してしまうので
脱皮前後は身の付きが悪くスカスカしていますが、
この時期に捕獲されたオホーツクの毛ガニは特別に美味しいと言われているんですね。
オホーツク海の流氷の様子と、網走産の毛ガニくん
ちょうどタイミングよく、
網走で水揚げされた直後に港で釜茹されたばかりの毛ガニを頂いたので、
塩茹でしたアスパラガスと一緒に巻いてみました。
北海道に住んでいても贅沢な一品です。
ご紹介した北海道の食材を使って、
巻寿司を作ってみたいと皆さんに思って頂けたら幸せです。
北海道にお越しの際は、ゼヒゼヒ巻寿司と共に美味しい物を
たくさん召し上がってくださいね。
今年度、巻寿司大使として活動することで、沢山の方々と出会い、
色々なことを学ばせて頂きました。
これからもこのご縁を大切にしながらより一層努力して行きたいと思います。
一年間レポートを読んでくださって、本当にありがとうございました!!